Reaper..†
違う、俺じゃない…俺じゃ…
「レオン…愛してるわ…。」
ずっと頭の中で囁かれる最愛の人の最期の言葉。
「どうして…どうして助けてくれナかッタノ…」
変わりゆく彼女を見て俺は…恐ろしいと、怖いと…思った。
襲いかかってくる彼女の首を、きつくしめた。
苦しむ彼女の顔が焼き付いて消えない。
その感触がやけにリアルで、一瞬本当のことなんじゃないかとうたがった。
でもこれは呪いの中…本当に誰かの首を絞めているわけじゃ、
「それ以上喋るな。……お前を消しそうだ。」
低く、凍るような声。
一体誰なんだ…
「待ってくれカレン…俺は…」
俺の胸を切りつけるカレンの顔は涙を流している。
“どんな私でも愛してくれる?”が、こんな意味だったなんて俺は…
「…ごメんね…れオン……ア、イしてタ…」