Reaper..†
傷も治った。
…外傷だけは。
「…レイン…」
でも俺は、心までは治せない。
「ごめん。」
雨の中土下座するレオン。
それを何も言わず、ただ見てるみんな。
…事情は知っているということか。
「なんで謝るんですか、レオン。」
しゃがんで手を差し伸べてもその手をレオンが掴むことは無かった。
「俺…呪いにかかってたとはいえ、レインを傷つけた…」
“呪い”
それはとても残酷なもの。
「仕方が無いことですよ、謝らないでください。」
呪いにかかれば、ああなってしまうのは必然。
「…じゃあ俺はこれで。」
踵を返し、反対方面に行こうとすると肩を掴まれた。
「待ってくれ、レイン。」
エミリーの手は震えていた。
「…行くな…」
…らしくない。