Reaper..†
「いらっしゃいませ、CROWNの方たちですね?」
街の入口には1人の女の子が立っていた。
「はい、…こんな大人数で大丈夫ですか?」
女の子に身長を合わせてしゃがむと、女の子はニコッと笑った。
「大丈夫ですよ、着いてきてください。」
「…可愛らしい子だな。」
「だね〜。でもあんなに小さい子が街の案内役?」
人口100人。
高齢化が進んでいれば一概におかしいとはいえないけど、やっぱりあの子が案内役なんだろうか…。
「ここですっ。」
「…ザ お化け屋敷きた……」
そうレオンが突っ込んでしまうほど目の前にある建物は古く、というか少し傾いている。
「すみません、この街で1番良い所を選んだんですが…」
そういえばまわりを見渡してみると、この街は他の街との交流もないのか建物や乗り物も進歩しておらず全体的に一昔前のような造りのものが多い。
「寝れるのなら構わんさ。ありがとう、君…名前は?」
エミリーはいつもの無表情をやめ、怖がらせないよう笑顔で対応する。
「私、ミシェル!」