Reaper..†
「ミシェルというのか…綺麗な名前だな。」
エミリーが頭を撫でるとミシェルは猫のように擦り寄った。
「じゃあ今度はみんなで食事を届けに来るね!」
そう言ってミシェルは畑の方へ走っていった。
…それにしても、さっきからこの街は子供ばかりで大人を見ない。
「と、とりあえず入るか…」
アランがドアを開けると、それまたお決まりかのようにドアノブが簡単に取れた。
「…あの洋館に似てる。」
「…そうですね、あそこも結構古かったですし…。」
あの洋館とは、エシリアがいた洋館。
ここもどこそこに蜘蛛の巣があってすごく古い建物。
「キャー!!蜘蛛!レインくん!蜘蛛っ!!」
「サシャ、落ち着いて…っちょ、」
「はいはい、メンクイ女そこまで。」
「…レオンくんめ…また邪魔したね…」
…ほんと、仲良いんだか悪いんだか。