Reaper..†
「あ、ベッドはある。」
埃かぶってはいるけど、ベッドはちゃんと人数分あるみたいでよかった。
「じゃあとりあえず…俺とレインで見回りにでもいくか!」
レオンが勢いよく肩を組むので少しよろめき、ベッドに手をつく。
少し体重かけただけですごい音したけど本当にこのベッド大丈夫か…。
「じゃあ、行ってきます。」
他のみんなは宿に残り、俺とレオンは夕焼けが照らす街を少し歩いた。
「……レイン様…?」
今では懐かしい呼ばれ方に振り返ると、そこにはさっきとは別の小さな女の子がいた。
「…どうしましたか?」
しゃがむと女の子は走ってきて俺に抱きついた。
「え…レイン、子供いたの?」
「…なわけないでしょう。」
「レイン様っ、助けてください…!」
俯いていた顔を上げた女の子の目には涙がたまっている。
「みんな、みんな…「シェリー!帰ろー!」
何かを言いかけた女の子を呼んだのは、同い年くらいの子。