Reaper..†



「ミシェルこそ、どうしたんですか?」



そう聞くとミシェルの口角は不気味に上がり、俺の手を掴んだ。




「…ミシェル?」



ミシェルがでてきた薄暗い路地裏に俺を引っ張って行くミシェルの顔はさっきのまま、不気味に笑う。




少し歩くと水たまりがブーツに跳ねて、べっとりとついた。





「きゃははっ!」



それを見て笑うミシェル。




ミシェルの引っ張る手がなくなり、ブーツをみてみるとそれは…




「…血…?」





1つついた街灯が照らしてくれたのは、真っ赤な血。





…と、いうことは…




「あっ、1人で行っちゃだめですよ!」



路地裏の行き止まりまで歩いた。




…そこにあったのは。






「シェリー……?」




もはや血で何も見えないけど、所々に見える綺麗な髪色だけはシェリーだと分からせる。



…まるでそうしたかのように。





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