Reaper..†
「これ、私がレインくんの髪を結んだゴム!」
サシャさんが見つけたものは、薄暗い路地裏への道に落ちていた。
「こっちか…」
レオンさんが先頭で、私達は路地裏に入っていく。
「不気味なとこだね…」
「あぁ、…っ水たまりか…?」
ピチャン、と音がしてエミリーさんが反応した。
1つだけついている街灯がそれを照らし出す。
「…血、か?」
アランさんが指につけるとそれは真っ赤な血で…それもありえないくらいの量が流れている。
「まさかレインくん…?!」
サシャさんが一目散に路地裏の奥の方へ走っていくのをレオンさんが追いかけていく。
…レイン、無事だよね…?
「なに、これ…」
壁には十字架が書いてあり、その真ん中には女の子が…
そして、その十字架に触れたまま動かないレインがいた。
「この子は…昼間の…」
レオンさんはあの子を知っているのか、すぐに地面に下ろした。
「レインくん、レインくん!大丈夫なの?返事して!」