罪を犯した織姫と、傷を背負った彦星は。


意識的に選択をして道を選んだ事もあれば、無意識のうちに選択をして選んだ道もあるだろう。

例えば、大学に進学すると決めたのは、私が意識的に選択した大きな出来事だ。

逆に無意識のうちに選択したものは何だ?と考えても、それはすぐに出てこなかった。無意識なのだから、当たり前か。


「私は―――」


いつに戻って、選択をやり直そうか。


「人生最初からやり直したいわ」

「そ、れ、な!」


ハハハッと大きな笑いが起こるも、賑やかなファミレスではそんなの雑音の一つと捉えられ、誰も私たちを気にする人はいない。

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