罪を犯した織姫と、傷を背負った彦星は。
side B
私は月曜日が大嫌だ。
休日が明けたらやってくる曜日だし、大嫌いな英語が二時間もあるし、何より部活がないせいで、先生に会えないからだ。
「…。」
午後一番の授業は、睡魔との戦いだ。
ましてや英語となれば、私にとってこれ程ない苦痛の時間だ。
それは私だけでは無いようで、首を縦に揺らし、夢の世界の入り口に立っている者、潔く机に伏せて寝ている者、ノートをとるふりをして視線を下にし、目を瞑る者。
様々だが、私はここで眠るわけにはいかない。
月曜日の中でこの苦痛の時間が、唯一楽しみにしている時間でもあるのだ。
それは、窓の外を見ること。