テガミ
***

「ってことがあったんだけど…どう思う、玲?」

私が玲と呼んでいるその子は私の親友の小井野玲(こいのれい)。

趣味が合う唯一の仲のいい友達。基、親友である。

「ようやく雛にも青春が来たか…」

「しみじみしてる場合じゃないんだけど!

私自身、こういう…ラブレターっていうの?初めてでどうしていいかさっぱり…」

「そうだね〜、うーんとりあえずその人と話してみれば?同じクラスでしょ?」

「私コミュ障拗らせてるから無理…」

「え〜?…じゃあ私も一緒に行くから!ね?」

「うぅ〜ありがとう〜」

ギュ〜

「うわぁ!びっくりした〜!まあ後悔だけはしないようにね!」

ありがとう親友よ…私は心からそう思った。

でもなんて話しかければいいんだろ。

どうもー!この前手紙ありがとー!

とか?…いや、ないな。絶対にない。

「(どうしろっていうのよ…)」
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