キミへの想いは、この声で。
颯太くんって、こんな顔もするんだ。
可愛いなぁ……なーんて。
颯太くんって、普段は明るい太陽のような存在だけど、意外と子どもっぽいところがあるのかな?
「颯太は放っておくとして……、茜ちゃんはバレーの相手ってもう決まってる?」
「スルーするなよ!優乃」
颯太くんの怒りの声を無視した優乃ちゃんが私に問いかける。
私は颯太くんが怒っていることに少し戸惑いながらも、まだ決まっていないことを彼女に伝えた。
「そうなの?じゃあ、私と組もうよ!」
私の両手を握りしめ、なにやら楽しそうにピョンピョンと飛び跳ねる彼女。
……正直、仲良くなってまもない人とバレーの相手を組むのは不安でしかない。