キミへの想いは、この声で。

『仲良いんだね、3人とも』


私が思ったことを彼女に伝えるとすぐに〝あぁー〟となにか納得したような声を出して……。


「私たち、幼なじみだからさ」


……幼なじみ?


たしかに颯太くんと優乃ちゃんが幼なじみとは聞いてたけど……。


『三人とも……そうなの?』


「うん。ちいさい頃からずっと一緒。

まー、腐れ縁ってやつ?」


そう言いながら、苦笑いする優乃ちゃん。


優乃ちゃんがアンダーハンドパスの練習を始めたので、私も練習することに。


「……茜ちゃん、もしよかったらさ……」


練習を続けながら、優乃ちゃんが私に話しかける。


「私たちのグループに入らない?」


グループ……?

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