キミへの想いは、この声で。
「茜……、ごめん。本当、ごめんな」
腕で隠されていない部分を見ただけでわかった。
颯太くん……、今顔真っ赤だ。
でも、なんで?なんかみんな変だよ。
どうしたの?って聞きたいけど、声の出ない私にそんなことはできないし……。
本当にどうしたんだろう……。
みんなの態度に不思議に思いながらも、私はまたクレープにかぶりついた。
ジュースは冷たくて、飲みきった頃には風が吹くたびに寒さを感じたけど。
全員が完食して少ししてから、私のお母さんも戻ってきて、みんな自分の家に向かって帰ることになった。
「「「今日はありがとうございました!」」」
別れ道に差し掛かったところで、三人がお母さんに向かって頭を下げた。