キミへの想いは、この声で。
「全然いいのよ。
これからも茜をよろしくね」
「はい!」
お母さんの言葉に大きく頷いてくれる優乃ちゃん。
「じゃあ、茜!また明日な!」
──またね、颯太くん。
「また明日な、佐藤!」
──またね、徳原くん。
「茜、また明日!」
──またね、優乃ちゃん
みんなが一言言ってひらひらと手を振ってくれるなか、私は無言で手を振り続けた。
──今日はありがとう。
そんな気持ちを込めながら……。
*
家に着くと私はすぐに自室に向かい、ベッドに寝転んだ。
今日は楽しかったなぁ……なんて、みんなでクレープを食べたことを思い出す。
みんなと……もっと仲良くなれたらいいな。
ぼんやりとした意識のなか、私はそんなことを願っていた──。
.
*
.