キミへの想いは、この声で。

「そんなに寒いか?」


「寒いよ!」


徳原くんの質問に即答する優乃ちゃん。


ちなみに今は放課後で、徳原くんの机の周りを三人で囲って話している。


「じゃあ、このあと遊ぶのやめとくか?」


「うっ……。それはヤダ!」


「だったら、我慢するんだな」


フッと笑う徳原くん。


放課後のこの時間。


四人で遊ぶことが決定しました。


まだ、なにをするかは決まっていないけど、運動場でいろいろするらしいです。


「つーか、なんで運動場?

ほかに案ないわけ?」


首に手を添えながら、あきれたように話す彼。


「今は運動場で遊びたい気分なの!」


「だからって、俺たちを巻きこむなよ」


「別にいいじゃん!それに今は……」


そこまで言うと、私の手首を掴んで引っ張った。

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