キミへの想いは、この声で。

「うん。クリスマスの日だったから、本当にもうすぐ」


「……来年の春休みには会えるといいな」


「本当だね……。

けど、そろそろ明るい話しない?

茜が困っちゃうよ」


私を気遣った優乃ちゃんが、ふたりにそう声をかける。


「たしかにな」


「ごめん、茜」


『ううん。大丈夫!』


話の内容がちょっと気になるけど、聞いちゃいけないような気がする……。


だから……、


「そんじゃ、昨日あった面白いこと話すな!」


この話には、もう触れないようにしよう──。


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