キミへの想いは、この声で。

そしたら、アイツらがからかわれたり、悪く言われることもなかったのに……。


俺は朝の会が終わっても、一時間目が始まっても、イライラを無くせずにいた。





一時間目が終えて休み時間になっても、まだクラスのヤツらは朝のことで騒いでいた。


その騒ぎにイライラしながらも、俺は陰口を言っていた女子に声をかけた。


「なぁ、お前らに話したいことあんだけど」


「あ、徳原くん。どうしたの?」


なに、コイツら。さっきと声ちげーし。


一オクターブくらい高くて、耳がキンキンすると同時にイライラが増した。


「佐藤のことなんも知らねーくせに、悪く言うなよ!」


「な、なんのこと?」


俺の怒鳴り声にとぼける女子たち。

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