キミへの想いは、この声で。
「友達……」
ちいさな声で呟いてみる。
思えば颯太がいなかったら、優乃も俺も佐藤に話しかけてみたりはしなかっただろうな。
……佐藤が転校してきたとき、クラスメートのほとんどが佐藤に声をかけようとはしなかったから。
だから俺や優乃も、最初は話しかけるつもりなんてまったくなかった。
それでも話しかけようと思ったのは、多分……アイツを守りたかったからだ。
瞼を閉じてすぐに、それは走馬灯のように脳内に流れこんできた。
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