キミへの想いは、この声で。

〝ごめんなさい〟


私は立ち上がると、目の前の黒板に白いチョークで文字を書いた。


彼がそれを見たことを確認すると、すぐに黒板消しでサッと消し、教室を飛び出す。


この空気に耐えられなかったのもあるけど、それ以上に川島くんの顔を見るのが、怖くて仕方なかったから……。


階段のそばまでやってくると、足の動きを止めた。


そして……、誰の顔も姿も見えないように、瞼をキツく閉じる。


私はもう……、傷つきたくない。


だから友達なんて、いらないんだ──……。


そう何度も自分に言い聞かせて、私はようやく瞼を開くことができた。


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