キミへの想いは、この声で。
「明日から待望の冬休みー!」
みんながいなくなった放課後の教室で、優乃ちゃんは私に飛びつくと嬉しそうにそう言った。
「あぁ、本当だな。
また、面倒な宿題を二週間で終わらせなければいけない、そんな時期がやってきてしまったんだな」
「直樹!楽しい楽しい冬休みにその発言はタブーだって!」
徳原くんの発言に優乃ちゃんが焦った様子で言った。
颯太くんとの一件で少しのあいだ騒がれていた私たちだけど、それも徳原くんのおかげでなんとかおさまり、無事に今日まで平和な学校生活を送ることができた。
騒ぎもなくなって、四人の友情も深まって、すごく……、すごく嬉しいんだけど、その反面やっぱりちょっと寂しいと思ってしまう。