キミへの想いは、この声で。
「このメンバーで冬休み遊ぶのイヤかな?」
イヤ……?
『ううん。遊びたい!』
だって……、遊ぶってことは、みんなに会えるってことでしょ?
今までどおり、たくさん話せるってことでしょ?
そんなの……、私の返事は一択しかないよ。
「じゃあ、冬休みはみんなで遊ぼう!」
「おい……、俺の意見はねーのかよ」
すると、ずっと黙っていた徳原くんが優乃ちゃんに鋭いツッコミを入れた。
「え?直樹、イヤなの?」
「……イヤとは言ってないけど……」
「じゃあ、いいじゃん!遊ぼうよ!」
徳原くんの背中をバシバシ叩く優乃ちゃんの隣で、なにか考え事をしながら下を向いている颯太くん。
どうしたんだろう?
「なぁ、優乃。
思ったんだけど、このあと早速遊ぶっていうのは?」
顔を上げた颯太くんは、優乃ちゃんに提案を持ちかける。