キミへの想いは、この声で。
「じゃあ……、星公園で缶けりでもする?」
「それにしよ!」
『私もやりたい!』
颯太くんの提案に、私と優乃ちゃんが力強く頷く。
「……じゃ、やることと場所は決まったし、あとは時間……」
「一時に星公園に集合ってことで!
意義ある人ー」
颯太くんの言葉を遮った優乃ちゃんは、片手を挙げて、みんなにたずねる。
「ない」
『ないよ』
「……俺、家帰ったら少し寝てーからさ、もう少し遅く……」
「よし、決まった!じゃあ帰ろう!」
優乃ちゃんが嬉しそうに握り拳を作る。
「おい、俺の返事をスルーするなよ!!」
「いや、アンタの私情なんて知らないから」
そう言うと優乃ちゃんは手提げ鞄を握りしめ、教室を出ていった。
「……マジでアイツありえねー」
「ま、仕方ないな」
颯太くんはそう言うと、自分の手提げ鞄と私の手提げ鞄を手に取った。
え?なんで私のまで?