キミへの想いは、この声で。
story*2 信じてみたいと思う気持ち
廊下が人で賑わっているなか、私は重い足取りで教室までの道のりを歩いた。
階段から教室までの距離はそんなにないのに、すごく遠く感じてしまう。
やっとの思いで教室前までやってくると、私はゆっくりと深呼吸をした。
本当はもう少しあそこにいたかったけど、そろそろチャイムが鳴ってしまうと思ったから、気まずいながらもこの場所に戻ってきたんだ。
……川島くん、どう思ったかな。
自分から逃げてしまったくせに、会うことが気まずいと思ってしまう。
……なにか言われても仕方ない。自業自得。
そう思い直して、私は教室の扉をゆっくりと開けた。
何人かが私に視線を向けたかと思うと、すぐにそらされてしまった。