キミへの想いは、この声で。

「はぁ……、ったく。

ほら、行くぞ」


「直樹、神!」


「一生ついてく!」


「……気持ちわりーから、やめろ」


そんなこんなで、徳原くんの家へと向かうことになった私たち。


見慣れた景色から、徐々に見慣れない景色へと変わっていき、周りをキョロキョロとして、街の風景をうかがっていると、その途中で三人は立ち止まった。


目の前には大きな一軒家が横一列に三つキレイに並んでいて、私たちはそのうちの一番右側の家の前で立ち止まっていた。


この家が徳原くんの家……か。


左の家と真ん中の家は、きっと颯太くんと優乃ちゃんの家。


こんなにキレイに三つ並んでいると思わなかった私は、その光景に驚きを隠せずにいた。

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