キミへの想いは、この声で。

すると彼はなにを思ったのか、自分の国語のノートの最後のページを開き、そのままビリビリとそのページを破き始めた。


そして、その破いたページを私に差し出す。


「これ、使っていいよ」


えっ、ウソ……。


そのために、今ノートのページ破ってたの?


「……別に、気にしなくていいから。ノートないんでしょ?こんなので助かるならあげるよ」


ぶっきらぼうに彼はそう言った。


川島くんの優しさがすごく嬉しい……けど、昨日もさっきも私は川島くんのこと傷つけてばかりなのに……、そんな私が川島くんに優しくしてもらってもいいの?


「……はい」


私がためらっていると、彼は無理やり私の手にその紙を握らせた。


「人の親切は素直に受け入れること!な?」


彼はそのニコニコ笑顔を私に向ける。

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