キミへの想いは、この声で。

──この幸せな日々が、ずっと続きますように。


この世に永遠なんてものはないとはよく言うけど、それでも私は心の中でそう願った。


「……なぁ、颯太」


「ん?」


「あっちから走ってくんの、ひなたじゃね?」


「……え?」


あれ……?たしか、ひなたくんって人は、冬休みには来れないんじゃなかったっけ?


私と颯太くんは顔を見合わせると、彼が向いているほうへと視線を移した。


そこには……。


半年ぶりに見る、ひーくんの姿があった──。


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