キミへの想いは、この声で。
そんなことを考えながら、三人の元へと駆け寄った。
「陽太!冬休みは、来れねーんじゃなかったのか?」
「あぁ……、父さんの仕事が忙しくてな。
無理だと思ってたけど、来れたんだ」
直樹の質問に答えながら、俺の瞳は彼女のほうへと向いていた。
だけど、彼女のほうは、まったく俺を見ようとしない。
あれだけ、傷つけたんだ。
こうなって、当然だ。
だけど、胸の奥はどこか苦しい……。
茜っちから颯太に視線を移動させると、颯太もまた俺を見て驚いた表情をしていた。
だけどそれは、突然の俺の登場で驚いたわけじゃない。
きっと、それは──……。
「ごめん、直樹!お待たせー。
……陽太!?こっち、来てたの!?」
茜っちがいるときに突然登場した俺に、驚きが隠せなかったんだ──。