キミへの想いは、この声で。
「どういたしまして。
……あ、これからお礼を言い合うときは、これにしようよ」
続けて彼は、そう提案してくる。
お礼を言い合うときは、グータッチか……。
たしかに、いいアイデアかも。
私はコクリと頷き、彼の服を見つめる。
……目を合わせるのは、恥ずかしくてできないから。
彼は私が頷くと嬉しそうに微笑んで、「ありがとう」と言いながら早速、グータッチをしてきた。
なんかこういうの……友達みたいだな。
傷つくだけだから、友達を作りたいとは思わないけど、少しだけこういうのもいいなと思えた。
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