キミへの想いは、この声で。

「その代わり、約束しよう」


「約束……？」


俺はそっと顔をあげると、颯太を見上げた。


「俺は、その子と必ず友達になる。

陽太は、その子ともう二度と会わないこと」


なんでそんなことを言うのか問い詰めれば、茜っちを困らせないためらしい。


俺の言葉でズタズタに傷ついた茜っち。


そんな彼女にもう一度会ったところで、塞いだ傷をえぐり返すだけだと言う。


「……わかった。約束する」


「……もしもその子が陽太の話をしたら、そのときはちゃんと陽太が傷つけた本当の理由を話すから、そこは安心しろ」


しゃがみこんで俺と目線を合わせた颯太は、目を細めてそう言った。