キミへの想いは、この声で。

〝本当に!?声出せるようになったの!?〟


〝うん、なったよ〟


〝なら、陽太だけじゃなくて、優乃や直樹にも会って話そうよ〟


え、そんなこといいの?


たしかにみんなには、会って話がしてみたいとは思う。


でも、昨日の今日だし、いきなり遊ぼうとか言われても困るんじゃないのかな……。


〝とりあえず、優乃と直樹と陽太には声のこと黙っておいて遊びに誘うから、準備ができたら俺の家に来て〟


〝わかった〟


私の最後の言葉に颯太くんがスタンプを送って、やりとりは終わった。


そうとなれば、早く準備しなきゃ。


私は部屋着から普段着に着替えると、鞄のなかにスマホとゲーム機を入れた。

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