キミへの想いは、この声で。
じわじわとまた顔が熱を持っていくのを感じる。
……今絶対、私の顔真っ赤だ。
というか、颯太くんと幸せにってどういう意味……。
「ん?どうした、茜」
「な、なんでもないよ。
私はただ、星みたいな関係はいいなって思っただけで」
「星みたいな関係?」
突拍子もない言葉に颯太くんは頭にハテナを浮かべる。
すると、アタフタしている私を横目に、ひーくんが荷物を持って立ち上がった。
「じゃ、俺は帰るから。またな!」
「あ、うん……、またー」
颯太くんはまだ頭を悩ませながら、ひーくんに軽く手を振った。
残された私たちも室内とわかっておきながら、大げさに手を振ってお別れを告げる。
「陽太ー、バイバイ」
「ひーくん、またね」
「……またな、陽太」
──バタン。
ひーくんは私たちに笑顔を向けると、最後はなにも言わず、部屋の扉を閉めた。