キミへの想いは、この声で。

「……で、茜?

星みたいな関係ってなに?」


「え、あ、うん。

……さっき思ったことで、別に面白くもなんでもないんだけど……」


そう言いながら、私はメモ帳とペンをポケットから取り出す。


テーブルにメモ帳を置いて、私が星を書き始めると、みんなが私のそばに寄ってきた。


「……こうしてみると、私たちって星みたいな関係だなって思って……。

だから、本当に大したことではないんだけど……」


「……本当だ」


棒線を繋げて書く星。


五つの角にそれぞれ自分たちの名前を当てはめて、その線をたどると、五人の関係性が星のようになるなと思ったんだ。


これは本当に、ついさっき思いついたことだった。

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