キミへの想いは、この声で。
「シーズンスター!」
颯太くんが目をキラキラと輝かせながら、嬉しそうに言った。
「……なんだよ、シーズンスターって」
「ほら、来月の土曜参観のグループ発表!
そのときにグループ名決める必要あるじゃん?
で、どうするか悩んでたんだけど、茜のおかげで良いのが思いついて……。
シーズンスターはどう?」
さっきよりもさらに目を輝かせた颯太くんが、私たちにたずねる。
「あの……、グループ発表ってなに?」
「あ、そっか。茜は引っ越してきたから知らないのか」
隣にいた優乃ちゃんが納得したように話し始める。
「うちの学校って、四年生からは毎年二月の始めにグループでダンスの発表があるんだ。
ダンスの内容はなんでもよし。
ひとつのグループにつき一曲で、土曜参観の日に多目的室のちいさな舞台で保護者と先生の前で披露するの。
まぁ、プチ行事みたいなものかな」
「そんなのがあるんだ……」
なんかすごく楽しそうだけど、舞台の上……しかもみんなの前で披露となるとさすがに恥ずかしい気もするな……。