キミへの想いは、この声で。
ギュッと目を瞑り俯くと、彼はそんな私をギュッと抱きしめた。
「大丈夫だ!茜っち!」
「……っ、え?」
泣き出しそうになった私を安心させるかのように、彼はめいっぱい大きな声を出して〝大丈夫〟と言う。
「俺が、必ず守るから!」
「……っ」
……ちゃんといるんだ。
いじめられても、見捨てないでいてくれる人。
「……ありがとう、ひーくん……」
泣きながらお礼を言うと、彼は腕を緩め、優しく微笑んでくれた。
*
それからというもの。
私は毎日、彼女からの嫌がらせを受けた。
朝のときに私が少し席を外していると、机の中にゴミを入れられていたり、黒板に悪口を書かれていたり……、それは日に日にエスカレートしていき、ついには周りの人全員にいじめられるような状況にまで陥った。