キミへの想いは、この声で。

翌日。


いつもより早く学校に来た私は、ひーくんが早く来ないかなと教室内をうろちょろしていた。


しばらくして、教室の扉が開いた音がして、私はクルッと振り返り視線をそちらに向けた。


「ひ、ひーくん!おはよう!」


震える声で挨拶をする私。


いつも以上にドキドキして、思わず俯いてしまう。


だけどいつもなら返ってくる〝おはよう〟が今日は返ってこなくて。


おそるおそる顔をあげると、そこには冷たい目をしたひーくんが立っていた。


そして……。


「……やっぱり俺、友達やめる」


私の目をみて、はっきりとそう言ったんだ。

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