キミへの想いは、この声で。
す、好きなスポーツ?
『私は……、バレーかな』
「バレーなんだ。
……じゃあ、今日の体育楽しみだね」
……楽しみ?
私が首を傾げると、彼は微笑みながら言った。
「今日の体育、体育館でバレーだから」
え、そうだったんだ。
「バレーの相手は自分たちで決められるから、俺も今から楽しみなんだよね」
嬉しそうに話す彼に、私は戸惑ってしまった。
自分たちで決められることは、いいことなのかもしれないけど、私が一緒にやれそうな相手なんてひとりもいない──……。
どうしよう……。
不安になって俯いた、ちょうどそのとき──……。