キミへの想いは、この声で。
──ガラッ。
「おっはよー!」
「優乃!今日は一段と早いなー」
「ヘヘッ、今日は朝早くに目覚めたんだー」
静かな教室に、颯太くんと同じくらい明るい性格の女の子がやってきた。
ボブヘアーがよく似合うパッチリ二重の色白な女の子。
この子はたしか……、颯太くんがよく話す子……。
「……ごめん、茜。
コイツうるさくて」
「ちょっ、颯太ひどい!」
頬をプクッと膨らませた彼女は、颯太くんの背中をポカポカと叩いた。
……そんなに叩いて大丈夫なの?
「痛いから、優乃……」
あきれたように話す彼は、彼女から私に視線を戻すと、私に彼女のことを紹介してくれた。