チャラめ男子と鈍感女子
「おーい、エミリー?」
「あっ、スミマセン...なんか信じられなくて」
数回の呼び掛けでやっとエミリーが覚醒した。
しかし、何がそこまで信じられないのやら...
「どうして固まってたの?」
「だって...片瀬さんが女の人と遊んでないなんて。
夏休み入るまでは、ほぼ毎日デートしに行ってたのに...
まさか!拒否されたりドタキャンされて遊べてないとか?」
「その予想は大外れだよ、エミリー」
もしそうならめちゃくちゃ可哀想なヤツじゃん。
エミリーの中の俺のイメージって一体どうなってんだよ...
「まぁそれは冗談ですけど...女の人とデートしなくちゃ夏休みは楽しめないんですか?」