チャラめ男子と鈍感女子
「んっ、何...?」
しばらく二人してそのままでいると、エミリーがいきなり笑い出した。
「いえ、もう暗くなって来ましたもんね?そういう季節ですし...」
「へっ?」
どういう事?
エミリーの言葉の意味が理解できず困惑する。
というか何回目だろう...
エミリーの言うことに悩まされたのは。
「心細くなってしがみついたんですよね?夜だから幽霊とか連想しちゃった...とか?」
そんな爆弾発言を投下してくるエミリー。
何でそんな勘違い出来るんだよ、この鈍感少女め!
頼むから変な勘違いをしないで欲しいと思いながらも、目の前で笑う女の子には分かってもらえないんだろうな...
と俺は肩を落としたのだった。