チャラめ男子と鈍感女子
予算も何とか出来上がり、各自別々の作業に大忙しだった。
特に麻野っちの忙しさは並大抵のものではなかった。休んでる暇は微塵もないって感じだ。
会計もまだまだ作業が山積みで、俺も背伸びを一回してまたパソコンに向き合った。
下校時刻になり寮へと戻る...
みんな帰る足取りは重く、いつもちょっかいをかけてくる翼でさえも無言でいる。
「明日はお休みですね。坂嶺さんはどう過ごされるんですか?」
「たぶん...疲れて寝てるだけかもしれないな」
エミリーとナッキーが話しているのが聞こえてくる。
休み、か。
そういえば最近、女の子と遊びに行ってないな...
そこまで行きたいとも思わないし。