チャラめ男子と鈍感女子
一呼吸おいてからゆっくりと振り返る。
するとエミリーは、こっちを見ながらまだニコニコと笑っていて...
せっかく元に戻った顔がまた赤くなってくる。
何でだろう。
普通は女の子の笑顔は癒されるもののはずなのに...
エミリーは癒しっていうより、緊張してしまってる気が。
...ダメだ。
これ以上考えても頭が混乱するだけだな。
俺は頭を左右に振ると、今の思考を逸らすために作業に没頭する事にした。