チャラめ男子と鈍感女子
「皆!今日までよく頑張ってくれた!」
生徒会メンバーの前で麻野っちは涙ながらに声をあげる。
その様子に周りは苦笑いを浮かべた。
忙しなく作業をこなしていると、文化祭の準備期間に間近になっていた。
取り合えず頼まれていた作業の大体は生徒会で仕上げた。
うちの文化祭の事だから、これから入る手配もたくさんあると思うけど。
まぁこれは委員会のお仕事だし、俺らには関係ないよね?
それより問題は、明日からの準備期間...
そこからが本番のはずが、生徒会全員ヘトヘトって事だ。
もうそれは誰が倒れてもおかしくないんじゃないかって位で。