チャラめ男子と鈍感女子
その違和感を探りながら、体育館の中央にいるエミリーへと近寄る。
そしてそれは距離が縮まるにつれ、理由を知ることが出来た。
そうか...エミリーの背が俺と変わらなくなってるんだ。
「かなり高めの靴履いてるんだね?」
「え?あっ、そうなんです!これは練習用なんですが、本番も同じ高さの物を履くらしいので...」
普通に歩くのすらエミリーにとって難しいであろうに...さらにこんな高い靴まで。
学校のローファとスニーカーしか履いてるの見た事ないし、慣れてるようには思えないけど。
今も立ってるだけでプルプルしてるし...