チャラめ男子と鈍感女子
エミリーの決意の強さにたじろぐと同時に、自責の念にかられる。
結局俺はエミリーには無理だと高を括っていたんだ。
勝手に彼女の限界を決めつけて...最低だ。
「ゴメン、エミリー...」
謝って済む話じゃないけど。
「そんな!頭上げてください!片瀬さんの言うことは的を得てますし」
エミリーはわたわたと焦りながら、俺の謝罪を制す。だけど...
「でも、俺の気が済まないよ!」
「うーん、そうですねぇ...じゃあ私の応援、してもらえますか?
...もっと頑張れる気がしますから」
顔を赤らめながら、ニコリと笑うエミリー。
この調子じゃ俺はこの子に一生敵わないって、そんな気がした。