チャラめ男子と鈍感女子


「えみりちゃん! 文化祭のショー素敵だったよー!」


「コンタクトの方が可愛いと思うぞ?」





...何だこれは。



文化祭があった翌週の月曜日。


教室に行くとエミリーの周りには、たくさんの人だかりが出来ていた。



「スゴいね、槙さん。一躍人気者って感じ!」


「だねー...」



前に座っている愛梨ちゃんの言葉に適当に返事をする俺。




何だろう。


胸がモヤモヤする...


エミリーの周りにいる男も女も気に食わない。



「えみりちゃんの髪、長い方が似合ってるって! 伸ばさないの?」



いかにもチャラいですって感じの野郎がエミリーに話しかけていた。



しかし、


コイツら何も分かってねぇ...


エミリーは髪が短くても、眼鏡かけてても可愛いんだっつぅーの!


< 171 / 247 >

この作品をシェア

pagetop