チャラめ男子と鈍感女子
陽菜乃のいたクラスや友達に聞き込んだ結果、どうやら手紙の内容は間違っていないらしかった。
俺は心の中でひどく後悔した。
陽菜乃を心配していたのもきっと表面上だけだったんだ。
もし、本当に心配ならもっと彼女の傍にいたはずだから...
ちゃんと大事にしないのなら、付き合うべきじゃなかったんだよな。
悔やんでも悔やみきれない...
そして、俺は特定の女の子と付き合う事はしなくなった。
それが俺にとっても、周りの女の子にとっても最善だと思ったから...
そう思っていた俺の前にエミリーが現れた。
どこに惹かれたとか、そんなのは分からない。
でも、気付けばエミリーは俺の中で特別な存在になっていた。
だからこそ悩む。
特別だから、大切だから陽菜乃のように泣かせるような事はしたくないんだ。
このまま自分の気持ちを無視し続けるのか、それとも...