チャラめ男子と鈍感女子
ここ最近、毎日といっていい位に赤羽が教室に...エミリーのところに来る。
赤羽は、エミリーの興味がいかにもありそうな(主に本の)話題をいつも振ってきた。
本の事になると見境がなくなるエミリーは赤羽の話に夢中だ。
もうそれはそれは、端から見ると二人の世界って感じで...
「あの二人って付き合ってるのかな?」
「結構お似合いだよね? えみりちゃん、眼鏡外すと可愛いし。次席くんはカッコいいし!」
ふいに近くの女子二人のヒソヒソ話が聞こえてきた。
全然お似合いじゃねぇよ!
二人の仲良さげな姿と今の会話で、俺の中のイライラ募る。
...ったく!こっちは自分の気持ちを忘れようと必死なのに...
こんな時に訳のわからねー奴が現れやがって!