チャラめ男子と鈍感女子
「エミリー、一緒に生徒会室行こうよ♪」
「あっ、はい!」
「いつも生徒会じゃ疲れるよねー...」
「ふふっ、そうですか?」
エミリーと話ながら生徒会へと向かう為の渡り廊下を歩く。
今日の予定ではクリスマスパーティーの企画をまとめるらしい。
それにしても...
エミリーと話していると癒される。
こんな些細な会話だけでもそう感じてしまうのは...
惚れた弱みという奴なのだろうか。
「槙さん?...今から生徒会ですか?」
それはまるで、天国から地獄。
エミリーの横顔を見て幸せに浸っていた俺の後ろから...
赤羽の低い声が聞こえてきた。