チャラめ男子と鈍感女子
そんな俺の言葉に一瞬赤羽は、目を見開いたような気がした。
けどそれは本当に一瞬で今は冷静な顔をしている。
気のせい、か...?
「エミリー、生徒会室に行くよ!」
「えっ、あの、赤羽さんさようなら!」
まだエミリーが挨拶をしている途中だったけど、構わずに手を掴んで引っ張っていった。
赤羽とエミリーを一緒に居させたくなかったから...
それにアイツ、赤羽からは嫌な感じがする。
俺達の姿が見えなくなった頃、赤羽は一人渡り廊下で突っ立っていた。
「知らなかった....だと? フッ、なら今から思い知らしてやるよ...俺という存在を」
そんな意味ありげな事を呟きながら...