チャラめ男子と鈍感女子


本気で人を好きになるなんて考えもしなかった。


もちろん陽菜乃の事もあるけど…


一人の女の子を夢中になるなんて、今までなかったし。


これから先もないんだと勝手に思い込んでた。


諦めた方がいいんだって分かってはいるけど、何故だろう。



「慎也さーん! お待たせしました!」



エミリーを見ると抑えが利かないんだ。


俺に駆け寄ってくるその姿に愛しさが込み上げてくる。


でも…好きになればなる程、どう接すればいいのか分からなくて。


俺の中の色んな感情が混ざりあう。


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